八方ふさがりの時は新しいステージに行くチャンス
頑張っているのに報われない、今の仕事が辛い、人間関係がどんどん居心地が悪くなっている。
それは「新しいステージに行きましょう!」という宇宙からのサインかもしれません。
成長すると、「この靴窮屈だな」、「この服小さくなったな」と思いますよね?
それは正常な感覚です。
服や靴のサイズが合わなくなったら新しいものに変えられるのに、仕事(会社)や人間関係を変えるのは難しいですね。
人間は「慣れているものを好む」習性があります。本能で安定を望むからです。
例えそれが劣悪な環境でも。。。。
俯瞰して見ている存在を信頼する
迷路を歩いていると、壁ばかりで、この道はどこにつながっているのか不安になりますよね。
当事者には難解に見える迷路も上から見ると、「この道をこう行けばいいのにな」とアドバイスしたくなるかもしれません。
例えば車に入り込んだ虫を窓から逃がすとき、手で周囲を塞いで出口に誘導したりしませんか?
もしくは風を送って「こっちじゃないよ、あっちだよ」と導くかもしれません。
そこで、「いえ、私はこの苦難を乗り越えます!逆境にも耐えます!」と虫が頑張りだしたらどうしますか?
「そうじゃないよ~。外に出なよ~。」となることでしょう。
宇宙が思っていることもまさにそれ。
かつて、私は仕事が辛くて仕方がありませんでした。
メンタルもかなり弱っていたので、仕事でケアレスミスを繰り返し、人間関係も悪化、パワハラ上司とねちっこい営業さん、嫌がらせをしてくる男性社員に囲まれ鬱病になりました。
当時の私は自分を責め続けていました。
自分の中に裁判官がいて、いつも自分を裁いていました。
いつも私は罪人でした。
無価値観に苛まれて、自ら命を絶つことを何度も考えました。
ある日とある団地から飛び降りようとしたら、急に人が来て断念。
電車に飛び込もうとしたら、私が待機している場所の何メートルも手前で電車が停車しました(車両の編成が変わったようです)。
仕方なく、自宅で首を吊ろうとしたら紐がちぎれ、天井にまぶしい光が!
「お前はまだ何も成し遂げていない! そんな中途半端なままで逃げるなんて許さない!」と声がしました。
私はその場で泣き崩れました。
自分を立て直そう、と思いました。
仕事が終わって彼の家に向かう電車の中、窓ガラスに映る疲れ切った自分の顔を見て愕然としました。
向かおうとしている部屋の環境は劣悪で、尿の臭いが漂うユニットバスで浴びるシャワーは最悪の気分でした。
なぜこの環境に甘んじているのか・・・。
でも、この人を手放して、他に私を必要としてくれる人はいるのか???
学校は続けていましたが、目に見えて私が失速しているのを見て、担任の先生はひどく心配していました。
学校ではいつも彼に見張られていて、クラスの男性はおろか女性の仲間とさえ交流を禁じられ、友達がどんどん減っていきました。
どんどん閉ざされていく世界に耐えきれず、一度は別れを切り出しましたが、唯一自分を必要としてくれた人の喪失感に耐えきれずに結局戻ってしまいました。
結局二人とも司法書士試験には落ちました。
彼は司法書士の勉強をあきらめ、元々持っている土地家屋調査士の仕事を探すことにしました。
そして、知り合いのツテで調査士事務所に勤め始めました。
私はカウンセラーになろうと思い、NLPの講座に通い始めました。
当時の担任の講師の先生の最初の挨拶で、
「カウンセラーになりたいと思う人はまずご自身にカウンセリングが必要です」
と言われ、ギクッとしました。
「無価値観」と向き合い、「被害者」の役割をずっと自分が選んでいたことにも気づきました。
パワハラ上司、モラハラ彼氏、とにかく辛い職場、それは自分が「被害者」であることによって「加害者」となる役割が必要になったとも言えます。
この世界は意識したことが増幅します。
自分自身を「無価値」だと思えば、利用しようとする人や、その無価値観に乗っかろうとする人が現れ、ますます自分を無価値だと信じていきます。
なぜ自分を無価値だと考えたのか?
母親からこんな告白をされたことがあります。
母は保育士で、私は母の勤めている保育園に通っている時期があったそうです。
その時私が抱っこをせがんでも、母は誰かから「自分の子ばかり可愛がっている」と言われるのを恐れ、私を抱っこすることはなかったそうです。
正直それがきっかけかは分かりません。
でも、どこかの時点で「私は選ばれない」という思いが信念に変わり、親友と呼べる友達もできませんでした。
選ばれようと上げ底をして自分を取り繕っても、彼氏最優先の友達(と当時は思っていた)に振り回されながら友情っぽいものを維持しても、結局何も残りませんでした。
無価値観に向き合い、自分はそのままで唯一無二の存在に気づけたら、彼とは自然と距離を置けるようになり、きちんと別れることも出来ました。
当時、大阪に住んでいたのですが、森に囲まれた生活がしたくなり長野に移住を決意。
とんとん拍子に豪邸一軒家を月5万で借りれる事が決まり、内覧した次の日に辞表を出しました。
あんなに嫌々ながらしがみついていた仕事も、退職して長野県に引っ越すことに決めたらスムーズに回りだしました。
パワハラ上司は左遷され、新しく温和な支店長に変わりました。
送別会で、営業さんのなかにも私の退職を心から惜しんでくれる人が居ることが分かり、少しは自分も役に立てていたのだと胸が熱くなりました。
新支店長とお酒を飲みながら長野行きの話をし、「私は退職ではなく、卒業だと思います」と話していたら「そうだと思いますよ」と優しく微笑んでくれました。
まさかの円満退職でした。
長野に引っ越すと一週間もしないうちに今の夫と出会い、半年後に結婚。
その後子宝にも恵まれ、現在は奈良で三人で暮らしています。
ここまでざっと書いてみると、パワハラ支店長、モラハラ彼氏その他の方々が長野に行かせるためにわざと悪役を演じてくれたとも言えますね。
司法書士の勉強は母が他界した際の相続登記に役に立ちましたし、NLPも、ありがたいことにカウンセリングやコーチングのご依頼を頂けています。
ロールプレイングゲームのように、色んな敵と戦い、力をつけ、更なるレベルアップを目指す!
我々は地球に遊びに来ているのですから、自分の手持ちのカードを生かしつつ、自分が望まない設定の時はさっさとレベルアップして新ステージに行くのがよいと思います。
「軽やかで涼やか」
風の時代はそんなエネルギーです。
もし、重くてどんよりしたエネルギーでいるなら、いっそのこと脱ぎ捨ててみるのもいいかもしれません。
変わろうとしている人には新ステージに引き上げてくれる人が必ず現れます。